実は歯を溶かしてしまう
キケンな飲みものがあります。
歯が溶けるとさまざまなトラブルが起こり、
やがて歯がボロボロになってしまいます。
むし歯じゃないのに歯が溶けるのです!!
むし歯はお口の中の細菌によって
歯が溶けてしまう病気です。
一方、むし歯ではなくても
飲食物に含まれる酸によって
歯が溶かされてしまう疾患があります。
これを、「酸蝕症(さんしょくしょう)」といいます。
酸蝕症にかかると、次のような症状が現れます。
・歯がしみやすくなる
・歯の先端が薄くなり、透き通る
・歯が欠ける、ヒビが入る
・歯が黄色っぽくなる
・エナメル質(歯の表面)に白濁が見られる
この中に当てはまる症状がある方は酸蝕症の恐れがありますのでご注意ください!
酸蝕症を引き起こす食べもの&飲みもの
酸蝕症の原因はいくつかありますが、
最も多いのは酸性度の高い食品の摂り過ぎです。
特に、
・柑橘類(レモンやグレープフルーツ、みかんなど)
・お酢
・コーラ
・スポーツドリンク
・栄養ドリンク
・ワイン
などは、酸性度の高い飲食物です。
通常、お口の中は中性に保たれていますが、
酸性度が高い飲食物を摂り過ぎると
酸性の時間が長くなり、
歯が溶けやすくなります。
歯を溶かさないためにお口のなかの酸性度が高くなっても
普段はだ液の働きによって
中性へと戻っていきます。
ですが、間食が多くなると酸性の状態が続いてしまいます。
ダラダラと食べたり飲んだりしないことが大切です。
また、寝ているときはだ液が分泌されず、
中性に戻りにくいため、
就寝前の飲食も控えることをおすすめします。
酸性度の高い飲食物を摂った後はお水でお口をゆすぐようにしましょう!
酸性の食品だからといって、
食べたり飲んだりしないほうが良い、というわけではありません。
食事は人生の楽しみのひとつですよね!我慢する必要はありません。
お口の中のケアをして、好きな食べものを楽しんでくださいね!