こんにちは😃
今回は咀嚼についてお話ししますね。
咀嚼とは口に入れた食べ物を噛み砕き唾液と混ぜ合わせて飲み込みやすい塊(食塊)にすることです。当たり前のように行っているかもしれませんが、顔の筋肉や舌の筋肉など多くの器官が関わる複雑な運動なんです。しっかり咀嚼することで、唾液が分泌されやすくなり、食べ物を飲み込む動作(嚥下)や消化、栄養の吸収も助けます。
また、あごや舌の動きが活発になるため噛むだけでなく話す機能の維持にも役立ちます。
咀嚼は脳への刺激にもなっていて脳の血液量を増やしたり、認知機能を向上させたりするためにも大切な役割を果たします。特に高齢者は十分な咀嚼をしたくても筋肉の衰えでうまく咀嚼できない場合もあります。そのような場合にはトレーニングを継続することが効果的なんです。今回はトレーニング方法も紹介しますので興味のある方は是非やってみてくださいね!
まず一つ目に唇のトレーニングです。唇の筋力を鍛えることで食べこぼしの防止、飲み込む力の維持に繋がります。トレーニング方法は、思い切り口をすぼめて「ウー」という。広角を横に思い切り開いて「イー」という。これを何回か繰り返し行いましょう。
次に舌のトレーニングです。舌のトレーニングは唾液を出しやすくして、食べ物を安全に喉の奥に運ぶために効果的です。トレーニング方法は、舌をできるだけ「ベー」と前に出す。上唇を舌で持ち上げる。左右の口の端を舌先で触る。これを何回か繰り返しましょう。またデイサービスなどの介護施設では「パタカラ体操」も行っています。パタカラ体操は舌の動きをよくするトレーニングです。「パ」は唇を弾くようにする。「タ」は舌先を上の前歯につけるようにする。「カ」は舌の奥を上顎の上に押しつけるようにする。「ラ」は舌を丸めるようにする。これらを意識しながらトレーニングしてみてください。
食べることは生きるための基本です。いくつになっても自分の歯でしっかり噛んで健やかな食生活を送りましょう。